雨上がりの空に虹を見つけると、なんだか幸せな気分になりますよね。
虹は全部で7色あるといわれていますが、その正確な配色って知っていますか?配色のほかにも、虹の色はきちんと順番が決まっていることを知っているでしょうか。
7色を全部知っていても、順番までは知らない人も多いかもしれませんね。
この記事では、大人でも意外と知らない虹の色と順番、虹が発生する理由についてまとめてみました。
7色の虹の順番と覚え方
「虹色」とよくいいますが、あなたは虹が持つ7つの色って全部わかりますか?
実は国によって虹の色が違う場合があり、「7色」というのは日本での虹の色なんです。外国では虹の色を3色や5色とする国もたくさんあり、配色も違う場合もあります。
暖かい国ほど虹の色が少なく、日本でも沖縄では昔は虹は2色と考えられていました。
そして、物理学的には虹の色は本来は無限大であるといわれています。虹をよく見ると、色と色の間はグラデーションになっていて、はっきりと見えない部分もありますよね。
日本では、虹の色は外側から順に赤→橙→黄→緑→青→藍→紫と並んでいます。
この配色を覚えようとしたとき、色だけを羅列(られつ)してもなかなか覚えられないですよね。
虹の色の手っ取り早い覚え方は?
虹の色を覚える方法にはいろいろなパターンがあります。
一番しっくりくるのは、それぞれの色の名前を音読みにすることではないでしょうか。
赤→せき
橙→とう
黄→おう
緑→りょく
青→せい
藍→らん
紫→し
これをひとつなぎに「せき・とう・おう・りょく・せい・らん・し」と覚えます。「あか・だいだい・き・みどり・あお・あい・むらさき」と訓読みするよりは、多少リズミカルで覚えやすいかと思います。
また、これを元素記号の覚え方「水兵リーベぼくの船」のリズムや太陽系の惑星「水・金・地・火・木・土…」のリズムで覚えるといいという方法もあります。
基本的には暗記するしか方法がありませんが、自分がしっくりくるリズムに合わせると意外とすんなりと覚えられますよ。
もっと単純な語呂合わせでは「知らせろ男」という覚え方もあります。
ただし、これは虹の色が逆になっています。
紫(し)、藍(ら)、青(せ)、緑(ろ)、黄(お)、橙(と)、赤(こ)という風に、色を音読みした頭文字をそれぞれとっています。
緑を「りょく」ではなく「ろく」と読み、赤を「こう」と読むのがやや難しいですが、「知らせろ男」のほうが言葉として認識しやすいですね。
なぜ虹の色はいつも同じ順番なのか?
虹がいつも同じ色、同じ順番で出現するのにはちゃんと理由があります。
「虹が7色である」というのは、科学者のニュートンが提唱しました。ニュートンはリンゴが落ちることで発見した「万有引力」でおなじみですね。あまり知られていませんが、ニュートンは光学の研究にも取り組んでいました。
ニュートンが発表するまで、ヨーロッパでは虹は3色又は5色と考えられていたんですよ。
ニュートンはそれまでヨーロッパで主流だった5色の「紫、青、緑、黄、赤」に藍と橙をプラスして、7色としました。
わざわざ色を付けくわえて7色としたことは、当時のヨーロッパで「7」という数字が神聖なものであると考えられていたことが理由だとか。
虹の色は光の屈折率が関係している!
虹の色は人間が認識できる色、「可視光線(かしこうせん)」によっていつも決まった順番で現れます。
光の波長が長い順に赤→橙→黄→緑→青→藍→紫と並んでいて、一番波長が長いのが赤、短いのが紫ということです。一番波長が長い赤が虹の一番外側、短い波長の紫が一番内側に位置しています。
「可視光線」や「波長」などはきちんと理解しようとするととても難しいですが、単純に言うと光の中で赤い色が一番人間の目で見えやすく、紫色が見えにくいということです。
人間の見えやすさと虹の色は無関係で、屈折率によって色が変わっています。
虹が雨上がりに見える理由は?
虹といえば、雨上がりの空で見えることが多いですよね。
これも、実は光の屈折が関係しています。
雨は小さな水の粒で、人間の目では見えませんが丸い形をしています。これが雨上がりに上空に残ることで、小さな雨粒の中に太陽の光が反射して虹が発生するという仕組みになっています。
同じような理由で、光を反射するための水がある滝や噴水などでは、小さな虹が見られることがありますよね。
晴れた日に庭にホースで水をまくと、手っ取り早く虹を見ることができます。
太陽の光は直視することはできませんが、虹に含まれる色を持っているようには見えませんよね。意外ですが、ふだん見えないだけで太陽光は本当はいろいろな色を持っているんですよ。
まとめ
虹の色は国によって構成が違いますが、日本では「赤・橙・黄・緑・青・藍・紫」の7色というのが一般的な虹の色。
色の羅列そのままだと覚えにくい虹の色の順番も、語呂合わせや自分なりのリズムに合わせると簡単に覚えることがきます。
虹は雨粒などの水によって太陽の光が反射されたもので、雨上がりによく見ることができます。
自然の虹はなかなか見ることができませんが、滝や噴水があるところでは晴れた日なら高確率で見ることができるので、どこかへ出かけるときにはチェックしてみましょう。
コメント
Google検索でトップに出て来たので拝読しました。
「単純に言うと光の中で赤い色が一番人間の目で見えやすく、紫色が見えにくいということです。」との説明ですが再考をお勧めします。ヒトの目の色に対する感度と、虹の色の順序は無関係で、あくまでも波長による光の曲がり方=屈折率として説明されるべきかと。
ちなみに ヒトの目は黄緑色への感度が最大で赤にも紫にも感度が低いです。「比視感度」で検索してみてください。
せっかくの検索上位ですので、正しい知識を広めて頂ければ幸いです。
ご指摘をありがとうございます。対応が遅くなり申し訳ありません。
まだまだ理解が足りなかったことを反省しています。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。