お正月のスポーツといえば、箱根駅伝ですね。誰しもテレビでの中継を見たことがあると思います。
子どもの頃は、「こんな長い時間放送して面白いの?」と思っていましたが、箱根駅伝のドラマを知ってしまうと・・・毎年見たい!とテレビに釘付けです。
駅伝でどんなルールなの?なんで箱根駅伝は盛り上がっているの?
そんなあなたに、箱根駅伝マニアの私が駅伝のルールや、箱根駅伝の面白さをご紹介します。
これを読めば、あなたも今度の箱根駅伝が楽しみになりますよ。
駅伝の基本ルール。繰り上げスタート、優勝の決め方など
駅伝の基本ルール
駅伝は日本発祥の競技です。江戸時代の飛脚をヒントに作られたそうです。2019年の大河ドラマ「いだてん」でも日本で始めて開催された駅伝をやっていましたね。
コースを10区間に分けて、1区から10区まで1チーム10人でゴールを目指します。運動会でリレーをやったことはありますか?
バトンを次の人に渡して競争しますね。駅伝は「リレーのマラソン版」なのです。
駅伝ではたすきを肩にかけて走ります。10人でたすきをゴールまで繋いでいくのです。たすきを繋ぎ、1位でゴールしたチームが優勝です。
箱根駅伝とは
箱根駅伝は、大学の駅伝日本一を決める大会です。毎年1月2日、1月3日の2日間に実施されます。
第一回大会は1920年(大正9)!今から90年も前から箱根駅伝は毎年開催されている歴史の長い大会です。
東京・大手町から箱根・芦ノ湖間を2日間かけて往復します。総距離はなんと216キロ。1日目は1区から5区、2日目は6区から10区、合計10人でたすきを繋ぎ走ります。
都心部の平坦な道もあれば、「箱根の山は天下の剣」と言われるように険しい山道を登ったり、下ったりするので、マラソンが単純に早いというだけでは勝てないレースになっています。
出場できるのは前大会の上位10チームと予選で勝ちあがってきた10チーム、関東学生連合チームの21チームが出場します。
箱根駅伝の代表的なルール「繰上げスタート」
箱根駅伝では運動会のリレーと違うルールがあります。それは繰り上げスタートです。
繰り上げスタートとは、1位とある程度離れしまうと、たすきを持った走者を待たずに次の走者がスタートするというルールです。
箱根駅伝では、2区と3区の場合は10分、4区と5区は15分、復路すべての区間は20分と、繰り上げスタートの時間が決まっています。
そして、5区の通過が1位のチームから10分経ってしまったチームは全て、翌日の6区は一斉にスタートとなります。
「たすきを繋げなかった・・・」「たすきを受け取ることが出来なかった・・・」と苦しい表情の選手を見ると心打たれますね。
一般道路を使って行うので、交通規制の時間が決まっており、このような繰り上げスタートが設けられています。
しかし、たすきを持って走ってきた選手が直前で繰り上げスタートが行われる時もあり、見ているほうも辛いです。スポーツの厳しさを感じますね。
優勝が3つある
箱根駅伝は、3つも優勝があるってご存知でしたか?それは「往路優勝」、「復路優勝」、「総合優勝」です。
往路優勝・復路優勝について
2日間に分けて開催されるので、1日目の優勝と2日目の優勝があります。
1日目の優勝が「往路優勝」。東京・大手町から箱根・芦ノ湖まで、1区から5区までのタイムで競われます。
2日目の優勝が「往路優勝」。箱根・芦ノ湖から東京・大手町まで、6区から10区までのタイムで競われます。
復路優勝は単純にゴールテープを切ったチームというわけでは無いんです。
あくまでも「6区から10区までのタイム」なので、10区の順位が遅かった場合でも優勝という場合があります。
以前、10区を7位で到着したチームが、6区から10区までのタイムでは一番早かったので復路優勝を勝ち取ったという例があります。
総合優勝について
そして総合優勝は、1区から10区までのタイムで競われます。これも単純にゴールテープを切ったチームではなく、あくまでもタイムで計られます。
以前も10区を3位で到着したチームが総合優勝となりました。ゴールテープを切ったチームと3つの優勝チームが異なる大会も何度かあります。ややこしいルールですが、これも見所の一つですね。
駅伝で盛り上がるポイント!よく使われるワードも紹介
盛り上がるポイントその1「花の2区」
箱根駅伝の2区は長距離ですが、平坦なのでチームのエース、日本を代表するマラソン選手候補が走る場合が多いです。
他のチームをどんどん抜かしていく「ごぼう抜き」や、最後の2つの上り坂に苦しむ「ブレーキがかかる」といった名場面が見られます。盛り上がるポイントの一つです。
盛り上がるポイントその2「山の神」
5区、6区はとても厳しい箱根の山道が続きます。歩いて上るのもしんどい道ですが、そこを走っていく選手は神様なんじゃないかと思うくらいです。
2015年に5区を走った順天堂大学の今井正人選手は、この厳しい山道で11人抜きの偉業を達成しました。
毎年、今井選手のように山道ですばらしい走りをする選手を、山の神と呼んでいます。
盛り上がるポイントその3「鶴見中継所」
9区から10区へのたすきが渡る鶴見中継所。ここでは箱根駅伝のルール繰り上げスタートが、毎年ほぼ確実に行われています。
この場所はたすきを渡す場所の前が結構長い直線なので、9区の走者が目の前まで来ているに、繰上げスタートをしてしまうドラマチックなポイントなのです。
仲間のたすきを繋げる襷を繋ぐことができずに涙する場面が鶴見中継所で多く見られます。しかも最後10区ににたすきが繋げなかったと悔しさ倍増。心苦しいですが、感動すること間違いなしです。
箱根駅伝マニアには「鶴見中継所が~」と言っておけば、とりあえず盛り上がるでしょう。
キーワード「名門校・強豪校」
名門校といわれる大学は早稲田大学、明治大学など、第一回大会から出場している大学です。
強豪校といわれる大学は駒澤大学、東洋大学、山梨学院大学など、毎年上位に入る大学をさします。青山学院大学は2019年に5連覇ががかかっていましたが、残念ながら総合2位でした。
青山学院大学の原監督は「ハッピーにさせるレースをしたい」など名言(迷言)を残すとてもユニークな方で有名です。
出身中学をチェック!
個人的なおすすめポイントをご紹介します。走っている選手がアップで出る時に、その選手の紹介文がテレビに出ますが、実は紹介文の中に出身中学も出るんです。
箱根駅伝には日本のトップクラスの大学生選手が走りますが、テロップで自分の出身地の中学とわかると「ああ・・・あの子は地元で走っていたんだ」と親近感が沸いて応援したくなりますよ。
まとめ
駅伝のルールや、箱根駅伝の盛り上がるポイントについてご紹介しました。お正月は御笑い番組も良いですが、ぜひ箱根駅伝も見てください。大学生が頑張っている姿にきっと勇気をもらえますよ。
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