冬になると怖いのが「静電気」。
車のドアや部屋のドアノブなどをさわると、突然バチッとくる怖いやつです。静電気体質の私は乾燥した日はドアノブをさわるのに毎回勇気が必要で、セーターなんかもけっこうバチバチくるので冬の一番の悩みです。
そこで、同じように静電気に悩んでいるあなたに、私が実践している静電気を防ぐ方法を教えます。
静電気が怖い…!静電気を防ぎたい必見の4箇条
なんとなく「静電気は冬に起こるもの」というイメージですが、実は一年を通して発生しています。夏に車のドアや部屋のドアノブをさわってもバチッと来ないのは、夏は湿度が高いから。
静電気の発生と湿度は関係があり、湿度の高い夏は空気中の水分が発生した静電気を逃がしてくれるため、バチッとならずにすむというわけです。冬は乾燥していて空気中の水分が少ないので、遠慮なくバチバチきます。
この性質を応用することで、怖い静電気を防ぐことができますよ。
たったこれだけ?静電気を防ぐ簡単な方法
いちばんお手軽な静電気を予防策には、「ドアノブをさわる前に壁をさわる」という方法があります。
「たったそれだけで?」と思うかもしれませんが、効果は絶大!
ただし、壁が金属やプラスチック素材の場合には効果がなく、土や木、コンクリートなどの自然素材に限ります。ドアノブの前に壁をさわることで静電気を放電し、ドアノブをさわったときにはバチッとこなくなります。
金属には金属で対処!
家のドアや車のドアを開ける前に、先にカギでふれることで静電気を逃がすことができます。
手でさわる前に金属でできたカギでふれることで、カギの先から放電して静電気によるダメージを最小限におさえます。
体の水分量アップを心がける
静電気の原因は空気の乾燥だけでなく、人体の乾燥もあります。
髪の毛や肌をしっかり保湿することで体の水分量を増やせば、静電気を逃がすことができます。とくにハンドクリームでしっかりと手や指先を保湿することで、ドアノブをさわったときの静電気によるダメージをおさえられますよ。
また、こまめに水を飲むことで水分補給をしっかり行い、体内の水分量を増やすのも静電気対策に効果があります。とくにマイナス電子を多く含むアルカリイオン水やアクエリアスなどを飲むといいそうですよ。
体内の酸化を防ぐ
静電気が発生するとき、放電といっしょに体内のビタミンやカルシウムを奪っていくといわれます。単純にバチッと痛いだけでなく、静電気は体を酸化させる嫌な現象なんです。
酸化=老化、静電気がバチッとくるたびに体内の老化が進むと考えると、できるだけ避けたいですよね。
静電気が起きやすい人は体内でプラスとマイナスのバランスが崩れてつねにプラスに傾いた状態となっているため、ドアノブなどからマイナスの電気を補おうとしています。
体内のバランスが崩れている状態とは、体調不良や睡眠不足、ストレス過多、病み上がりなどが原因で心身の体調が万全でないときです。しっかりと栄養補給をすること、とくに体内のバランスを整えるためにミネラルを多く含む納豆やビタミンCの補給を意識しましょう。
マメ知識 静電気が起こる原理とは?
静電気が起こる原因は、空気や体の乾燥のほかにもあります。静電気が発生するメカニズムをわかりやすくご説明しますね。
この世に存在するあらゆるものがプラスとマイナスの電気を持っています。
このバランスが保たれているときは問題ないのですが、バランスが崩れると「帯電」が起こります。帯電は“電気を帯びる”という字のイメージそのままの状態。
とくにマイナスの電気は移動しやすく、マイナスの電気が増えた場合は減らそうとする力がはたらき、減った場合は増やそうとする力がはたらきます。
帯電している状態のときに発生するのが、あのバチッとくる静電気。
帯電しているもの同士がふれあうと、マイナスの電気を移動させるために静電気が発生します。
静電気が起きやすい条件
静電気は空気が乾燥している冬によく発生するもので、静電気が起きやすい条件は気温と湿度が低いとき。
気温が25度以下、湿度が20%以下の状態で静電気が発生しやすくなります。冬以外でも気温が25度以下の日は多いですが、湿度の高さがカバーしてくれています。
室内では加湿器を使うことで静電気の発生をおさえることができますよ。
冬の重ね着に注意!
寒い冬にはたくさん着込んで重ね着をしますよね。それも静電気が発生しやすくなる原因となっています。
重ね着による衣類同士の摩擦が主な原因で、リブ編みのようなデコボコした編み目のあるセーターは静電気を発生させやすく、着古してけば立った衣類も静電気を発生させやすくなります。反対に、綿素材のようなさらっとした肌触りの衣類は静電気が起こりにくくなっています。
衣類にもプラスの電気を帯びるものとマイナスの電気を帯びるものがあり、素材によってその性質が違います。
プラスに帯電する素材
ウール、ナイロン、絹(シルク)、レーヨン、綿
マイナスに帯電する素材
アクリル、ポリエステル、麻
ウール→ナイロン→絹→レーヨン→綿の順にプラスの電気を帯びやすく、アクリル→ポリエステル→麻の順にマイナスの電気を帯びやすくなっています。
この段階の差が大きいほど静電気が発生しやすくなり、マイナスの電気が強いアクリルとプラスの電気が強いウールを組み合わせると一番静電気の発生量が多くなります。
性質が近い素材を選んでコーディネートすれば、衣類のせいで発生する静電気を最小限におさえることができますよ。
また、綿素材はさらっとした素材の表面が静電気を逃がそうとする性質があるので、インナーには綿素材を選ぶのがおすすめです。
まとめ
静電気の発生は冬の空気の乾燥が主な原因ですが、衣類の重ね着や手の乾燥などもあります。相性の悪い衣類の組み合わせを避けて、しっかりと保湿しましょう。
また、体内のイオンバランスを整えることでも静電気を予防できるので、ビタミンやミネラルを意識して食事に取り入れたいですね。
コメント