春はお別れの季節です。会社の人事異動や転勤、退職など、送別会の機会も多くなります。
そして、自分が退職するときにも、これまで一緒に仕事をしてきた仲間や上司が集まり、送別会を開いてくれます。
そういう心遣いがとてもうれしく、新しいスタートへの励みになるものです。
でも、送別会の主役は、いつも最後に挨拶をしなくてはなりません。確かに、これまで退職していった人は、みんなきちんとした挨拶をしていました。
自分の時は、いったい何を言えばいいのか、心配になりますよね。緊張するし、不安になります。
おかしなことを言ってしまうと、せっかく自分のために開いてくれた送別会が台無しになってしまいそうで、心配になりますね。
そんなあなたのために、今までの私の経験から、送別会で退職する人が最後にどんな挨拶をするとスマートにキマるのかを伝授します。
ぜひ参考になさってくださいね。
退職の挨拶がスマートにキマる内容のポイントは?
お礼
一番大事なのは、送別会を開いていただいたことに対して、出席しているみなさんにきちんとお礼を言うことです。
例)「本日はお忙しい中、私のために送別会を開いていただいて(私の送別会にご出席くださって)ありがとうございます」
今後の予定
退職後の予定はプライベートなことなので、辞めていく会社の人たちに言いたくない、という気持ちになるかもしれません。
でも、送別会に出席してくださっている人たちは、退職した後のあなたを応援したいと思って集まってくださっています。簡単でいいので、退職に至った理由や、この先の予定を説明しましょう。
例)「一身上の理由により2月末で退職させていただき、3月から新しい会社でスキルアップを目指すこととなりました」
「私事(わたくしごと)ではございますが、9月に結婚することがきまり、退職させていただくことになりました」
「私事ではございますが、体調がすぐれないことが続き、ここで退職させていただきしばらく休養させていただくことを決心しました」
自分の仕事の経歴・印象的な思い出
自分がどんな仕事をしてきたのか、それについてどう考えているのかをお伝えすると、出席してくださった方も一緒に懐かしく思い出してくれます。
例)「この会社では3年間、営業3課で勤務しました。なかなか成績が上がらない時にも、仲間と励ましあい頑張りました。目標をクリヤした時の達成感は今でも忘れられません」
「こちらの支店では1年間お仕事させていただきました。いつも忙しくて大変でしたが、休憩時間にお昼ご飯を食べながらみなさんとたくさんおしゃべりをしていたのが本当に楽しかったです」
もう一度お礼
一緒に仕事をしてきたみなさまに、これまでのお礼を丁寧に伝えましょう。
例)「短い間でしたがみなさまには本当にお世話になりました。ありがとうございました」
「失敗ばかりの私をいつもサポートしてくださったことに心から感謝しています。ありがとうございました」
みなさまに向けての言葉
会社に残って仕事を続ける人に一言付け加えましょう。
例)「今後も、どうぞお体に気を付けて頑張ってください」
「今後の皆様のご活躍を心からお祈りしています」
これを言ったら台無し!つい言ってしまうNGワードとは?
せっかくの送別会も台無しにしてしまうかも!ついつい言いたくなってしまうけど、ここはこらえて我慢してほしい、退職の挨拶の際のNGワードをご紹介します。
愚痴
「残業だらけでつらいことばかりでした」とか、「あの仕事はほんとに面倒で、仕方なくやっていました」などの仕事の愚痴は、退職の挨拶の時には言わないでおきましょう。
せっかくの新しいスタートです。前向きな言葉で締めたいものです。
人の悪口
つい出てしまいがちなのが、その場にいない人の悪口です。
「あの部長の性格が悪いのには悩まされましたよね」とか、「あの取引先は本当に細かくてイライラしました」などの悪口は、絶対にやめましょう。
その場では盛り上がるかもしれませんが、出席した人からは、何も辞める時になってまで言わなくても…と思われてしまいます。
仕事への批判、改善方法など
これまでの仕事に関する批判やアドバイスのようなことは、絶対に言うのはやめましょう。
「今だから言えるのですが、あの時の判断はやっぱり間違っていたと思います」とか、「ずっと思ってたことなんですが、あの仕事は無駄だと思います。」などです。これは、仕事を続けている時に、その場で言うべきだったこと。
送別会に出席してくださっている人は、引き続きその会社で仕事を続ける人がほとんどです。「辞めるヤツが何を言ってるんだ…」と、みんな嫌な気持ちになってしまいます。
あなたとしては、これから仕事をする人のためになれば、という思いで言いたくなるかもしれませんがその気持ちはなかなか届きません。
まとめ
いかがでしたか?
あなたのために開いてくれた送別会をきちんと締められるように、いい挨拶ができるといいですね。
どうぞ参考にしてくださいね。
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